シルクスクリーン印刷の製版

道場仲間からTシャツとパーカーのご注文をいただきまして、シルクスクリーン印刷の版を作りました。

 

 

今回は前回の反省を踏まえ、紗を100メッシュに変更しフィルムの貼付け面を下側にしてみました。どの程度、印刷が改善されるか楽しみです。

 

こちらの製版用フィルムは、カッティングプロッターとアイロンがあれば簡単に版を作れますので、遊びでTシャツを作りたいという方には、安上がりでお奨めな方法です。

 

もちろん、本職の方はこんなやり方はしていないようですが(笑)

 

フィルム剥がして版を再利用できるというのが最大の利点ですが、本当にきれいに剥がれるのでしょうか?版を再利用できないと大幅にコストアップしてしまいますので、とても重要なポイントです。

 

印刷が終わりましたら試して、またご報告させていただきます。


【ミマキの導入事例】 エヌエスケーエコーマーク社

同じプリント業務でも業界が違うと、全く知らない世界があるのはよくあることです。

 

サイン業界の方はご存じないと思いますが、エヌエスケーエコーマーク社はスポーツアパレル業界では、有名な大手OEM企業だそうです。昇華転写プリントへの取り組みが早かったので、一気に業容を拡大できたのではないかと想像します。

 

https://japan.mimaki.com/casestudy/improvement/nskechomark.html

 

JV4の発売が2000年頃のようですが、工場を建てて20台一気に導入したというのは、凄いチャレンジ精神だと思いました。これだけの生産能力を用意したからこそ、大手スポーツメーカーの受注を取れたのでしょうし、業容拡大の原動力になったのでしょうね。

 

インクジェット昇華転写プリントほどのイノベーションが今後起こりえるかは置いておいて、この事例を読むと何をなすにしても探求心・チャレンジ精神・向上心が大切だと思いました。

 

こういうストーリー性のある事例は読んでいて面白いですね!


先日 タオル屋さんが来社されました

弊社でも昇華転写プリントでマイクロファイバータオルにプリントしております。たまにしか注文はないですけど(笑)

 

紹介いただいた関西のタオル商社より仕入しておりますが、先日 営業の方が挨拶にいらっしゃいました。

 

お話をうかがったところ、もともと泉州タオルの卸売り業であったそうなのですが、現在はタオルプリント加工に注力しているそうで、コニカミノルタ製のナッセンジャーと蒸し器といった前後処理工程の機器も数年前に導入されたそうです。諸々で数千万円から1億円近い設備投資でしょうから、相当 気合の入った決断ですよね!

 

営業の方曰く「タオルの卸売り業だけでは、とてもやっていけない」とのことでした。現在は今治タオルといったブランドを除けば海外製がほとんどといった状況ですからね…

 

しかしタオルプリント業が安泰な商売かと言うと国内の競合業者はもちろん、海外のタオルメーカーでも数十枚程度のロットからプリントする業者もあるそうで、厳しい競争があるようです。

 

以前 展示会でお話ししたプロ野球関連グッズを製作している会社でも、島精機のインクジェットプリンタを導入してタオルのプリントをやっているとのことでしたので、異業種から参入する流れもあるのかもしれません。

 

従来よりタオルプリント業を営んでいる国内の下請け業者さんは、どうされているのでしょうか?厳しい環境かと想像しますが、現実的には時代に抗うのは難しいのかと考えてしまいます。

 

ありがたいことに現在のところ、弊社のプリント仕事の受注は落ち込みも無く平穏ですが、下請け仕事ですので将来どうなるのかは未知数です。

 

繊維・タオル業界に限らず海外生産が主流になったり、元請け業者が内製化したりといった下請け零細企業が抗えないことは常に起こりえますので、あらゆる可能性を考えておかないといけませんね。


FISMA 東京ファッション産業機器展 見学

東京ビッグサイトで開催中のFISMA 東京ファッション産業機器展に見学に行ってまいりました。プリント関連機器しか見ておりませんが、展示品をいくつかご紹介いたします。

 

バルダン スパンコール刺繍機

タジマ ビーズ刺繍機

タジマブースに展示してあったスパンコール加工したコンバース

刺繍機メーカーで目を引いたのが、刺繍加工にスパンコール・ビーズ加工といった機能を付加したハイブリッド刺繍機です。昔からあったのかもしれませんが、私は初めて見ました。

 

ファッション業界においてプリント加工はどうしても「安物」のイメージが付き纏いますが、刺繍やスパンコールといった加工は高級感を感じさせるので、加工賃もそれなりに取れそうな気がしますが、実際のところどうなのでしょうか?

 

ピカピカのコンバースには痺れますね!

 

上野山機工 Kornit PolyPro

ドライTシャツへのプリント

上野山機工さんではKornit社の新製品 PolyProというポリエステルTシャツ用プリンタを展示しておりました。

 

海外の展示会でも凄く話題になっていたそうなのですが、私もサンプルを見てその凄さを理解することができました。エプソンもポリエステル生地用前処理剤を発売しましたが、勝ち目は無いので止めた方が良いと思います(笑)。そのくらいクオリティーに差がありますね。

 

このプリントサンプルは生地を引っ張っても、生地色が見えないのですよ(驚)。たぶん、インク自体が生地に追随して伸びているのと、インク膜厚がとても厚いのだと思います。濃度も高くシルクスクリーン印刷用ラバーインクの質感にかなり近いように見えますので、Tシャツプリント業者が好みそうな仕上りです。

 

価格は約6,000万円だそうですが昨今のドライTシャツブームを考慮すると、大手Tシャツプリント業者は皆さん導入を検討されるのでしょうね。

 

ブラザーのTシャツプリンタGTXも展示してありましたので、弊社で導入したエプソンのTシャツプリンタと比較した感想ですが、正直なところブラザーGTXの方が良いと感じました(笑)。いや、笑い事では無いのですが…

 

印刷データも異なりますし前処理の問題もあるので断言はできませんが、ブラザーの方が絵にパンチがあるように感じます。弊社もさほど使い込んでおりませんが、ベタ印刷を比較するとエプソンは色が浅いような…。ブラザーのインクの方が高濃度に感じられました。

 

上野山機工さんがチャンピオンサンプルだけを展示した可能性も考えられますが(笑)、前処理機も販売されているのでその辺りのノウハウの蓄積もあるのだと思います。

 

これは私の個人的な感想なので、これから導入を検討される方は自社で印刷データを用意して、ブラザー・エプソンの両機種でプリントしたサンプルを比較されることをお勧めします。

 

アトムシステムズ  トナー式昇華プリンタ

桂川電機製のトナー式昇華プリンタですが、印刷速度268m2/hとインクジェット式の約10倍のスピードがセールスポイントです。乾燥時間が不要であったり、ドライプロセスのため転写紙のコックリングの心配が無いといったメリットもあります。

 

コピー機から紙が排出されるのと全く同様にプリントされるので、驚きのスピードです。

 

最大幅914mmという制限がありますので、写真のようにスポーツアパレルに特化したプリンタとなりますが、印刷スピードが速すぎて持て余してしまいそうです(笑)。小型のA4サイズプリンタも展示してありましたので、マーク業者さんにも面白そうです。

 

トナー式昇華プリンタは以前より別の業者で販売されておりましたが数年前に撤退しており、プリント幅以外は良いことずくめのように見えるこの方式が普及しなかった理由も存在するはずで、今後 普及していくのか興味深いところです。

 

ミマキ 生地前処理機

テキスタイルプリンタ TX300P MK2

ミマキのブースでは、生地の前処理機とテキスタイルプリンタが展示されておりました。TX300P MK2という機種は異なるインクを2種搭載できるようになっており、展示機は昇華インクと捺染顔料インクが搭載されておりました。(追記)ダイレクトプリントと昇華転写プリントの両方式にも対応するようです。

 

いろいろなメーカーが取り組んでいる捺染顔料インクは、徐々にプリントのクオリティーが上がっているように思えますが、前処理したサンプルとしていないサンプルを比較するとまだ差があり、インクの大幅改良かKornitのように前処理機構をプリンタに内蔵するといった改良が必要な気がします。

 

小ロットの生地プリントが最小限の設備で安価にできるという点で、まだまだ可能性を秘めていると思いますので今後も注目していきたいですね。

 

ミマキとしてはテキスタイル生産の川上から川下までの生産機器を用意して、普及に弾みをつけたいという狙いとのことでしたが、現実的にはアパレル製品の最終工程である縫製業がネックになるというのが、いろいろな業者と話した中での課題でした。

 

プリント業者がオンデマンド生産・多品種小ロットと叫んでみても、縫製業者はそんな条件ではサンプル縫製価格でないと縫ってくれないので、もの凄く高単価な品物でないと商売にならないのです。上で紹介したTシャツプリントや刺繍といった業種は縫製が不要で、例外的にオンデマンド生産に適した業種だったというアパレル業界では特殊な成功例なんですね。

 

ミマキの担当者は「縫製業者がプリント業務を始めるのが最適なのですけど…」という話をしておりましたが、そうした動きはスポーツといった特定の分野に限定されるようです。

 

日本のテキスタイル業界の課題は根が深いですが、やる気がある業者にはまだチャンスがあるのかもしれません。

 

武藤工業 VJ-628 昇華プリンタ

どこのブースか失念しましたが、武藤工業のA1サイズ溶剤プリンタ VJ-628の昇華インクバージョンが展示されておりました。残念ながらエプソンがA1サイズ昇華プリンタを発売したことにより、役目を終えてしまいましたね…

 

 

JUKIのブースにエプソン昇華プリンタ SC-F9350が展示されておりまして、詳しく説明いただきました。一緒に会場を廻っていた同業の有限会社海鴻社 社長さんによると、ロングランテストをしたところ搬送性やコックリング耐性も素晴らしかったとのことでした。

 

実用モードで35m2/hの出力スピードが可能とのことで、性能を考えると260万円は安いかもしれませんね。

 

残念ながら海鴻社さんでは1900mm幅プリンタのラインアップが無いので導入は見送ったとのことでした。世界のプリンタ・ヒートプレス機を見ても、1600mm幅と合わせて1900mm幅というのはテキスタイルプリント業界では標準的なサイズのようですから、もしエプソンが対応すればミマキも慌てることになるかもしれませんね。

 

その他、各種ミシンや裁断機など普段なかなか目にしない機械も多いので、面白かったです。弊社の商売に繋がるものがあればなお良いのですが…、そんな簡単には見つかりませんね。

 


昨日は生地加工業者さんがいらっしゃいました

サインアンドディスプレイショウに出展していたコーテック株式会社さんがお見えになりました。展示会では昇華転写用の生地を展示されておりましたのでパンフレットを頂いたりしましたが、東京出張に合わせてわざわざ弊社に立ち寄ってくださいました。


本業はロールカーテンといったインテリア用生地の整理加工となりますが、異業種への展開ということでサインアンドディスプレイショウに出展されたということでした。出展の成果は「残念ながら…」ということでしたが、プリンタ関連商材が全く盛り上がっておりませんので、さらに小さい分野の昇華転写となるともっと難しいかと。

 

LATEXプリンタ用の広幅生地を販売しているナテックさんも、本業はインテリア用生地の加工ですので全くの同業になりますが、インテリア業界も生産は海外に移転しており、景気が良いとは言い難い状況のようです。

 

サイン業界向けの商品は始めたばかりとのことでリサーチを兼ねての訪問でしたが、新規分野の開拓いうのは業界関係なく難しいものです。商品開発はもちろんですが、販路・ユーザーの開拓も行わなくてはいけませんし、且つ利益を上げなくてはいけません。

 

テキスタイルと言っても、旗幕製品で使用する生地は一般のアパレル製品で使用する生地とは異なりますし、販路も異なります。サイン業界で使用する生地の量は、テキスタイル全体から見れば誤差みたいなものでしょうから、はたして美味しい分野なのかどうかも不明です。

 

商売のやり方も、本業のカーテン生地の加工であれば数百mロットの受託加工で工賃仕事となりますが、自社の商品ということになれば在庫して1本ずつ出荷しなければいけません。在庫が売れなければ1円も貰えませんので、メーカーはリスクがある商売です。

 

コーテックさんは3m幅以上の広幅加工ができるので、流行の兆しのある内照式テンションファブリックといった商材に上手くはまれば面白いのではないか?と、個人的には思いますが、プリント方法が昇華転写・ダイレクト昇華・UV・LATEXなど業者によりまちまちなので、私もどの方法が主流なのかよく分かっておりません。

 

大手販売店は広幅インクジェット用生地を海外から調達しているのではないかと思いますが、コーテックさんをはじめとする国内業者で加工してもらうという手もありそうな気がしますが、どうなのでしょうか?

 

何はともあれ新しい試みですから、上手くいって欲しいですね。

 


【続き】捺染顔料インク

数日前に捺染顔料インクについて書いたのですが、Tシャツプリンタの代表的なメーカーであるKornit社を解説しているウェブサイトがありました。プリント技術についてではなく、株価について考察しているウェブサイトです。

 

https://www.stockclip.net/notes/4399

 

Kornit社は2015年に アメリカ NASDAQ市場に上場しているそうです。

 

2017年12月期決算では売上1.14億USD 純損失208万USD だそうで、思っていたより規模は小さいですが右肩上がりに売上が増加しており、今後も大きくなっていくのかもしれません。

 

amazonを筆頭に世界中で1200社あまりのユーザーがおり、Kornit社のプリント機器を使って1日に7,000万枚以上の服がプリントされているとのことですが、信じがたい量ですよね!

 

このKornit社を筆頭に、各社が捺染顔料インクを搭載したアパレル製品用ロールtoロールプリンタを発表しているのですが、さまざまな要素が入り混じってこのトレンドを生み出しているのでしょうね。

 

・従来工法の染色に較べエコである(水を必要としない&汚水無し)

・大規模な工場や設備を必要としない

・売れ残りアパレル製品の廃棄が問題化している

・小ロット&短納期生産に適している

・需要が顕在化しつつあるオリジナルデザインへの対応

・インターネット販売への親和性(WEB to PRINT)

 

ざっとこんな感じでしょうか。

 

合わせてアパレルCADが3D化して、色柄や体形に合わせたパターンを簡単にシミュレーションできるようになったことも、大きく関連しているものと思われます。

 

Tシャツプリントやスポーツアパレル分野における、オリジナルデザイン対応の成功が発端になっているかと思われますが、一般カジュアルウェアの分野でもカスタマイズへのニーズがあると判断しているのでしょうね。

 

個人的にはイベント用の法被くらいしか用途を思いつきませんが(笑)、今後 普及していくのでしょうか?

 


糸染めプリンタ

以前 ご紹介した染色技術のウェブサイト COLORFULL WORLD3さんですが、最新のテキスタイル製造機器展 ITMA2019の解説をしておりました。

 

ITMA2019 Barcelona

http://www.eonet.ne.jp/~hss50111/ITMABarcelona.html

 

詳細はご覧いただくとして、個人的には最下段「私見として- 日本におけるインクジェット捺染の将来は?」が興味深いですね。

 

筆者は「インクジェット捺染が日本の染色業の復活のチャンスである」と6年前に書かれていたのですが、残念ながら「安い工賃と、それすらきちんと支払おうとしないアパレル業者が横行する現状では、将来は無いであろう」という結論に達したそうです。

 

染色業者どころか縫製業者も近い将来にいなくなりそうですしね…、保護する必要性も含めて難しい問題です。

 

そんな記事を読みながら染色機器メーカーのリンクを見ておりましたところ、表題の糸染めプリンタを発見しました。イスラエルのメーカーのようです。

 

http://twine-s.com/products/ts-1800/

 

糸はとにかく種類・色が多くて、メーカーも縫製業者も在庫が凄いことになっているでしょうから、白糸だけ在庫してオンデマンドで必要な分を染色しようという面白いアイデアです。

 

いろいろ考える人がいるものですね!

 


捺染顔料インク

Tシャツプリンタに搭載されているインクは捺染顔料インク呼ばれておりますが、海外では広幅ロールtoロールプリンタにも搭載されて販売されており、日本でもミマキや武藤工業が販売しております。

 

海外では今後 普及すると言われているそうですが、以前 某社のプリントサンプルを拝見した限りでは「ノンコート生地にプリントして売り物にするのは難しいのでは?」という感じの微妙な画質でした。

 

海外メーカーのウェブサイトですと「アパレルやホームファブリック(カーテン・寝具・クッションなど)に」と書いてあるのですけどね…、日本とは市場が違うのかな?などと考えておりました。

 

しかし、こちらの動画を見て「こういう使い方なら面白いかも」と考えを改めました。

 

Kornit Allegro&CUT https://www.youtube.com/watch?v=TyHkpvlezzU

 

こんな風に、アパレル製品をオンデマンドで作ることができたら楽しそうですよね。今はプリンタもインクも改良されて、品質も上がっているのかもしれません。

 

ちょっと興味が湧いてきまして、ブログで知り合った名古屋で捺染業を営んでいるマルスギ 杉原社長が、捺染顔料プリントをやるとブログに書いていたので訊いてみました。

https://marusugi-textile-print.com/

 

結論から言うと、発色が悪いのとコストの問題から断念したそうです。反応染料でのプリントと比較してメリットがないとのこと。Kornit Allegroのプリントサンプルもご覧になったそうですが、やはり発色は良くなかったとのことでした。

 

残念ながら、期待したほど良いものではなかったようです…

 

アパレル製品に求められる品質が、日本と海外でこれほど違うというも半信半疑ですし、本当に海外では売れているのですかね?

 

どなたか真相をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非 ご一報をお願いいたします。

 


テキスタイル製造機器展示会 ITMA

いつもの大野インクジェットコンサルティングさんのウェブサイトに、展示機器などの情報がたくさんアップされております。

 

https://ohno-inkjet.com/?cat=6

 

大野さん自身がコニカミノルタのテキスタイルプリンタ ナッセンジャーを手掛けた方なので、テキスタイル分野には造詣が深く、且つ思い入れもあるのでしょうね。とても詳しい解説があります。

 

大野さんの試算によると、数百メートル/分のスピードを誇るワンパス型捺染IJプリンタが30台納入されると、テキスタイル染色のデジタル化が1%アップするとのことで、染色分野のマーケットとというのは恐ろしく巨大ですね。

 

現在 このワンパス型が世界で30数台稼働しているそうで、着々とデジタル化は進行しつつある状況のようです。

 

そもそも我々が普段着用している洋服の多くは無地だったり織物柄だったりしますので、生地業界全体として見ればどれほどの規模なのか想像がつきませんね。

 

日本や西欧諸国のメーカーに交じって、中国・インド・トルコといったテキスタイル産地にもテキスタイルプリンタやインクを手掛けている会社があり、日本では馴染みのない会社ばかりなのも面白いところです。

 

大野さんの専門分野がインクジェットプリントということで仕方がないのですが、裁断機・ミシンといった後加工分野の最先端機器も見てみたいものですね。

 


染色技術についてのウェブサイト

テキスタイル用インクジェットプリンタについてウェブ検索していたところ、染色技術についてとても詳しく解説してあるウェブサイトを発見しました。

 

染料と染色に関する総合技術サイト COLORFULL WORLD3

http://www.eonet.ne.jp/~hss50111/CWIII.html

 

18.デジタル捺染のページ

http://www.eonet.ne.jp/~hss50111/content18.html

 

染料・繊維の科学的知識に加え、テキスタイル業界のビジネス構造・歴史から染色機器・インクジェットプリント技術まで、ありとあらゆる分野を網羅しており、もの凄い知識量です。どういうキャリアの方なのか、とても興味が湧きますね。

 

染料や化学繊維の組成式を見てもさっぱり分かりませんが、日本の染色業界の歴史は高度成長期から現在までの産業史を象徴しているような感じで、なかなか興味深いです。

 

1960年代まで隆盛を誇った日本の繊維業界ですが、オイルショック等を経て海外生産の流れとなりますが、日本で職を失った染色工場の工員が中国の染色工場で技術指導を行い、中国の染色技術が大幅に向上したという歴史があるそうです。

 

近年では電気・半導体業界で技術流出により、日本企業が衰退した歴史がありましたが、その数十年前に繊維業界でも同様のことが起こっていたわけですね。

 

「日本の染色業界は滅びました」と語る著者ですが、日本の繊維業界におけるデジタル捺染の可能性にも言及しております。従来のようなアパレル企業を筆頭とした下請け構造の受注生産型ではなく、デジタル染色+インターネット等を利用した別の形態の受注システムへの変革の必要性など、未来に向けた提言もされております。

 

著者によると「インクジェットプリントヘッド・プリンタはもっと値下がりし、インクもサードパーティー品を自由に選択することができる時代がくる」とのことです。現在の超高速テキスタイルプリンタの価格は数億円かと思われますが、導入コストが下がれば普及に弾みがつくでしょうね。

 

その頃にはデジタル染色というものも、もっと身近な低価格アパレル製品に使われるようになっているかもしれません。

 


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