エプソンプリントヘッドいろいろ

サイン業界で使用されるミマキ・ローランドDGといったメーカーの溶剤インクジェットプリンタのほとんどの機種には、エプソンのプリントヘッドが搭載されているのは皆様もご存知かと思います。

 

私は溶剤プリンタが初めて発売された当初を知るほど古い人間ではないのですが(笑)、インクジェットプリンタの歴史はプリントヘッドとインクの歴史とほぼ同義ですので、エプソンの役割というのはとても大きいのではないかと想像します。ミマキやローランドといったメーカーもエプソンからの技術提供が無ければ、恐らくまともなプリンタは開発できなかったでしょう。

 

暇なので歴代エプソン製プリントヘッドを写真を交えながら紹介してみます。写真は海外ウェブサイトから適当に拝借しました。

 

まず最初はDX4と呼ばれるプリントヘッドです。DX1/2/3もあるはずですが、DX3がJV2あたりになるのかもしれません。

ミマキ JV3/JV4、ローランドDG SOLJETシリーズに使用されたプリントヘッドです。印刷幅1インチ 180ノズル×2列の仕様で、バリアブルドットといった機能もあり、業務用大型プリンタが普及する切欠となった歴史的な品物ですね。約20年前に開発されたようですが、保守が打ち切られてないのでまだ製造しているものと思われます。

 

Alibabaでは500USD前後で販売されておりましたが、弊社でミマキのスポット修理を依頼すると75,000円くらいで請求がきます。

 

続きましては通称DX5、正式名称はF1440というプリントヘッドです。

エプソンPX9500/6000やミマキJV33、武藤工業バリュージェット初期型に搭載されておりました。印刷幅1インチ 180ノズル×8列という仕様で大型化されたプリントヘッドです。このプリントヘッドになって、サービスマンは随分と修理が楽になったことでしょう。

 

現在でも中国メーカーのプリンタにはたくさんの機種で採用されておりますので、コストと性能のバランスが良い完成度の高い品物かと思われます。

 

Alibabaでは1,000USD前後で販売されておりましたが、弊社でミマキのスポット修理を依頼すると150,000円くらいで請求がきます。DX4の4個分のスペックですから割安感があり、この辺までは躊躇い無く修理を依頼することができました(笑)

 

続きまして通称DX6と呼ばれるらしいプリントヘッドです。 

恐らくエプソンPX-H10000/F10000シリーズから使用されているプリントヘッドですが、溶剤プリンタ SC-S80650もこちらを搭載しているのかもしれません。印刷幅1インチ 360ノズル×10列と一気に集積度が2倍になったようです。

 

PrecisionCoreという最新技術を用いた新シリーズですが他メーカーでの採用は無く、外販はしないというエプソンの方針だったと思われます。

 

ちなみにAlibabaでは1,500USD前後で販売されておりましたが、再生品のような気がします。

 

続きまして通称DX7 正式名称はL1440というプリントヘッドです。

こちらはミマキJV300シリーズやローランドDG・武藤工業のプリンタにも搭載されているプリントヘッドです。印刷幅1インチ 180ノズル×8列という仕様でDX5の後継品という位置づけなのかと思われます。

 

個人的な感想としてはバリアブルドットの制御がとても高性能になっており、4色機でも粒状感を感じさせません。

 

しかしDX6ヘッドと較べると明らかにスペックダウンしており、ミマキ・ローランドDGがこのプリントヘッドを使用しているうちは、エプソンを超える溶剤プリンタを開発するのは難しいと思わせます。

 

恐らくこの辺りがエプソンが本格的に溶剤プリンタを開発し始めて、他メーカーと揉め始めた頃かと思われます(笑)。そういった経緯もあるためかプリントヘッドの価格が大幅に上昇し、弊社でJV300の見積りを取ったところプリントヘッド代 350,000円/個という見積りがきました。お断り見積りかもしれませんが(笑)

 

Alibabaでは1,000USD前後で販売されておりますが、恐らく再生品かと思われます。

 

長くなったので、続きは次回です。


コメント
こんにちは〜。
Rolandの現行の機械は確かPanasonicヘッドだと思いました。
なのでインクも変わってますよね!
EPSONってやっぱりすごいんだ!

人に教えて頂いたんですが、海外通販で
W54Sのヘッド、ユーロ価格だったんですが、日本円に換算すると15万円位(1個)
純正品で77000円(1個)だったかな

メーカーが主要部品提供しないですからね!
これって法律違反と違うんやろか?
独占禁止法とか!
お世話になります。
W54Sのプリントヘッドも売られているのですね。どういう流通ルートなのか分かりませんが。

プリントヘッドは消耗品という前提なのに、交換部品としてユーザーに販売しないというのも疑問ですよね。
  • インクマニア
  • 2019/10/17 5:58 PM
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